一人暮らしでお金が貯まらない原因と対策
社会人になると、多くの人が将来の生活に向けて貯金を始めます。
しかし、実家を離れ一人暮らしをしている人の中には、なかなかお金が貯まらないと困っているという人も多いようです。
「何にお金を使っているのだろう?」と自分でも不思議になるくらい、お金が出て行ってしまうこの現状を解決するために、今回は貯金ができない原因とその解決策を紹介します。
外食と自炊のメリットとデメリット
まず、支出の中で多くの割合を費やすのが食費です。
一人暮らしは自分のペースで生活ができるので楽に感じる反面、料理や洗濯などを全て自分でこなさなければならないため、苦労することもありますよね。
一人暮らしを始めた当初は、初めての自炊も楽しくこなせるかもしれませんが、仕事などで帰りが遅くなり始めると次第に外食やコンビニ弁当で食事を済ませてしまう習慣がついてしまいがちです。
それでは、自炊をした場合と外食をした場合のそれぞれのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
自炊は食費が安く済むが、食材管理が必須
まず、自炊をした場合ですが、メリットとして食費が安くすむこと、食材を自分で選べるため安全であることなどが挙げられます。
その反面、1人分を作るのが面倒であること、大根など大きな野菜を買うと使い切れずに無駄になってしまうこと、調理や片付けに時間がかかってしまうことなどがデメリットとして挙げられます。
また、効率よく使用していかないと、食材がダメになり結果的に外食より高くついてしまうこともありますので徹底的な管理が必要です。
最初はカレーなど作りおきが出来るものから始める
料理に自信がない。続けられる自信もない。という人は、カレーや親子丼など、簡単に作れて作りおきが出来る料理から始めてみましょう。
特にカレーは食材を無駄にする事が少ない料理ですし、翌日も食べれますし、冷凍もできるのでオススメです。
外食は決まった金額ですぐに食べれるが、値段が高い。
外食の場合はどうでしょうか。外食をした際の最大のメリットは、決められた価格を支払えばすぐに食べられるということです。
また、自分で作る必要がないので楽ですし、味の保証があるので美味しく食べることができます。
デメリットとしては、一回の食事代が高くついてしまうこと、食材を確認することができないので何が入っているか分からないこと、また、塩分や油分のとりすぎにより太りやすい体質になることなどが挙げられます。
仮に、1日に昼と夜の2回外食した場合、1食500円だとしても1日に1,000円の食費がかかることになります。
1ヶ月間毎日続けば約30,000円の出費になるのです。
自炊をした場合は、一般的に1食あたり約300~400円と言われていますので、外食と比べて一日最大400円の差が生まれることになります。
この積み重ねが、将来の貯金額に大きく影響してくるということなのです。
固定費を減らそう!
毎月の支出には、大きく分けて2つの支出があります。
家賃や保険料、駐車場代など毎月決まった額を支払う「固定費」と、食費や交際費など毎月額が変わる「変動費」の2つです。
節約をするとしたら、どちらの費用を削るのが現実的でしょうか?
食べる量を減らしたり、欲しい洋服や雑貨等を我慢して貯金にまわすという考えもありますが、毎月このような生活を続けていると、次第にストレスが溜まったりイライラしたりする原因にもつながってしまいます。
そこで注目したいのが固定費です。
「家賃」交渉をしてみましょう
固定費とは、家賃や電気代、水道代(2ヶ月に一回の所がほとんど)、ガス代、携帯代など、毎月決まった日に引き落とされる費用の事です。
固定費をその費用を削ることによるストレスは発生しませんし、毎月引き落とされる額が少なくなれば長期的にお金を貯めることが可能です。
まずは、固定費の中でも額の大きい家賃を一度見直してみることをオススメします。
大家さんや管理会社に家賃が少しでも安くなるように交渉してみましょう。
家賃交渉が成立しやすいのは、引っ越しの繁忙期を過ぎた4月以降
繁忙期が過ぎてからでないと掛けあってくれません。
また、ただ下げてくれ!とお願いしても下げてはくれません。
自分の住まいの周りの家賃相場や、自分の住まいの部屋の空き状況を調べて、今支払っている家賃は適正かどうかを確認した上で交渉をする必要があります。
また、住み続けたいからこそ交渉したいという話を伝える事は必須です。
交渉が上手くいけば、毎月の家賃が少しでも安くなりますし、その分貯金にまわすことができるので 経済的です。
一人暮らしならではの光熱費削減ポイント
固定費の中で家賃に加えて削減できる可能性があるのが「光熱費」です。
ファミリー住宅に比べて一人暮らしの光熱費は、割高になってしまいがちです。
そんな光熱費ですが、節約する習慣をつけてしまえば意外と楽に削減することができます。
電気代・ガス代・水道代の中で最も削減できる可能性があるのが電気代です。
待機電力を極力なくす事で節約
みなさんはテレビやエアコンのコンセントを挿しっぱなしにしていませんか?
実は、電化製品は使用していなくてもプラグにコンセントを挿しているだけで電気代が発生しているのです。
これを「待機電力」と言います。
給湯器やオーディオ機器も同様ですので、使用していない時間帯はこまめにコンセントを抜くように心がけましょう。
また、トイレが温水洗浄便座の場合も待機電力が発生しているため、外出の際にはコンセントを抜くようにしましょう。
エアコンは温度調整や、室外機のケアで節電
こちらも有名な話ですが、設定温度を1度ずらすだけで電気代を抑えることができます。
また、外に出ている室外機に直射日光が当たり続けるとエアコンの効率が悪くなります。
日除けをおける環境であれば置いておきましょう。それだけで10%近くの節電効果を生むと言われています。
まとめ
このように、何気ないところでかさんでいる出費を見直すことで、ストレスなく支出を抑えることができます。
それが1ヶ月、半年、1年と続いていけば貯金の額も徐々に増えていくので、一石二鳥ですね。
みなさんも、今一度自身の固定費や変動費を見つめ直し、将来を見据えて効率よく貯金をしてみてはいかがですか?
◆文: 匿名さん(外部ライター)