夏以外も油断は禁物!春から始める紫外線対策
「紫外線対策」というと夏場のイメージですが、紫外線は春先から増加し、さまざまな肌トラブルの原因となることがわかっています。
春の紫外線や日焼け止めについての基礎知識について解説します。
過ごしやすいからといって油断は禁物
春は気温もそれほど高くなく、過ごしやすい快適な時期です。
しかし、紫外線量が増加しはじめるのは、実はこの季節からなんです。
春でも日焼け止めを塗っておくべき
「まだそれほど暑くないし、日焼け止めを塗るには早いでしょ」
と紫外線対策をせずにいると、日焼けやシミ、乾燥などに悩まされることも…。
春だからといって油断せず、しっかりと紫外線対策を行っておくことが非常に大切です。
紫外線のしくみ
そもそも紫外線とはなんなのでしょうか?
紫外線は、「UV-A波」「UV-B波」「UV-C波」の3種類に分かれます。
UV-C波は地表まで届かない波長ですので、ここでの説明は省略します。
UV-A波は、シミやシワを引き起こす波長の紫外線です。
UV-B波は、日焼けの原因となる波長です。
これらはすぐに肌の表面になんらかの変化をもたらすものではありません。
ただ、長年肌に蓄積されると肌内部のコラーゲンの変形などを引き起こしてしまうこともあります。
春になると、A波の量がグンっと上がってしまう
4月~5月にもなると、 UV-Aの量は冬場の3倍になる ともいわれています。
強力なエネルギーで肌にダメージを与え、日焼けやシミ、最悪、皮膚がんになってしまう事もあります。
紫外線は、肌を黒くするだけでなくがんを引き起こす可能性のあると言われているので、年間を通して注意が必要です。
SPFとPA+って?
日焼け止めには大抵「SPF」「PA」という表示が書いてあります。
数字が大きい方が紫外線対策効果が高い…ということはなんとなく分かると思いますが、これらの数値が具体的にどういった意味なのか…知っていますか?
PAは「A波の防御力」を表す数値。
「PA」とは、「Protection Grade of UVA」の略で、シミなどの原因になると言われているUV-A波を防ぐ力を表す数値です。
「PA+++」など、「+」の印が増えるごとに防御力が高いことを示します。
極力、+が多いものを選んだ方がしっかりガードが出来ますが、ただ強力なものを使うのではなく、自分の肌に合う合わないもしっかり気にして選びましょう。
SPFは「B波の防御力」を表す数値。
「SPF」とは、「Sun Protection Factor」の略で、UV-B波を防ぐ力を表す数値です。
「SPF30」など数字を後ろにつけて使い、こちらも数字が高ければ高いほど防御力が高いことを示します。
こちらもPAと同様で、肌に合うことを前提に選ぶ様にしましょう。
まとめ
UV-AやUV-Bが肌に当たると、日焼けやシミなどさまざまな肌トラブルが起こります。
春からしっかりと紫外線対策を行うことが大切です。
日焼け止めを選ぶ際には、上記で解説した「PA」と「SPF」の表示をしっかりと見て商品を選びましょう。
また、数値だけでなく、肌へのノリやすさや質感なども確認しておくと安心です。
日焼け止めと合わせて帽子や衣類、日傘などで過剰に紫外線を浴びるのを防ぐのも効果的です。
春は屋外でのレジャーの機会も増える季節です。
肌の健康を守るためにも、紫外線対策を怠らないようにしましょう。
◆文:瀧江ユウ(外部ライター)