育児中は誰もが悩む「子供の叱り方」について。
育児にあたって、親であれば必ず抱える悩みがあります。
それは、 「子供の叱り方」 です。
だめなものはだめ!と教えるために、叱る事は必要になってきますが、どうやって子供に対して叱ればいいのか悩んでしまうのが親というものです。
子供に対しての叱り方に、100%正しいやり方なんてものは存在しません。
ですが、私も母として子供と向き合っている中で、一般論ではありますが叱るときにここは絶対に抑えた方がいいというポイントというのを自分の中に持っていますので、今回、そのポイントをご紹介したいと思います。
ついでに、絶対にやらない方がいい叱り方も一緒に紹介していきますので、子供の叱り方に悩んでいるお母さん、お父さんのみなさんは是非参考にしてみていただけると嬉しいです。
子供を叱るときのポイント
冷静になって愛情を持って怒る事がベストだと言われていますが、まぁ…そう上手くはいかないものです。
私には絶対に無理です。出来る人は、聖人として崇めてしまいたくなりますよ。
でも、イラッとしながら怒っていても、下記のポイントを抑えておけば問題ありません。
「何故そうしてしまったのか」理由を考えさせる
あまりいい例ではありませんが、例えば、いきなり車道に飛び出してしまった…なんて事が起きた場合、みなさんは真っ先に「ダメでしょ!!!!!!」と怒ると思います。私もそうですので。
そんな時は感情にまかせてでもいいので、 「なんで飛び出しちゃったの?」 と理由を聞くようにしてみてください。
聞いてもだいたい、「分からない。」「やりたかったから。」など、明確な理由は子供からは出てくる事はありません。
ただでさえ、そんな状況だとわーわー泣きながら聞くことになると思うので、さらに理由をひきだす事はむずかしくなります。
そこで、続けて「どうしてこういう事をしてしまったのか」を、子供と一緒になって考えてあげるようにしましょう。
答えに導いてもいいですし、あえて答えを出さなくてもいいのですが、なんで自分が怒られてしまったのかを子供に考えさせる事が重要なポイントになりますので、そこは意識をする様にしましょう。
その時に自分も冷静になる様にする
ちなみにその時に、自分がなんでこんなにイラッとして、なんでこんなに子供に怒っているのかを一緒に考えるとベストです。
そうすると、自分のたかぶっている気持ちも少しずつおさまってくるはずです。
「何故自分が叱っているのか」その理由を子供に伝える
なんでやってしまったのかを考えさせた所で、次はどうして自分が叱っているのかを子供に伝える様にしましょう。
上記の例でいえば、「車にぶつかったら●●くんイタイイタイになっちゃうし、ママ、悲しくなっちゃうよ。だから怒ってるの。」という感じで、ちゃんと何で怒っているのかを子供に説明する事で、これはいけない事なんだ。ママが悲しくなっちゃうからやっちゃいけないんだ。と子供は少しずつ理解してくれるようになります。
ちなみに私の場合ですが、こうやって自分が怒っている理由を子供に伝える事で、怒り心頭の気持ちが落ち着いてきて冷静になる事が多いです。
逆になんで私こんなに怒っていたんだろう?と、子供に対して申し訳なくなることも…(苦笑)
少しずつゆっくりとわからせようとする努力が必要
こういう叱り方がした事がない場合、おそらくものすごく時間がかかると思いますし、ものすごく疲れると思います。
一回叱ってもまた次もやる事なんてザラです。でも、徐々に理解をしてくれる時が必ずきます。
子供たちに1つの物事を伝えるには、どんな方法でも根気が必要になりますので、最初から完璧にやろうとせずに少しずつ子供に自分自身で理解してもらう様にする事を心がけてみましょう。
やってはいけない叱り方
反対に、やってはいけない叱り方というのがあります。
…とえらそうにいっていますが、私もちょいちょいやってしまいますので、自分へのいましめも込めてご紹介します。
大声で怒る「だけ」
怒りにまかせてだだだだ~!!と怒ってしまうと、子供の気持ちには「恐怖」しか残りません。
恐怖の感情は、人の思考を停止してしまう感情なので、怒っても全く効果がなく、また同じ事を繰り返してしまいます。
そういった事から、どんな所でも「大声で怒っちゃいけない」という意見がありますが、私はちょっと違う考えを持っています。
大声で怒らないようにしようとすればするほど、叱る時に反動で大爆発してしまう傾向があると思うので、大声で怒らない!のではなく、 大声で怒る「だけ」にしない! というのが私の持論です。
ある意味スタンダードな怒り方だからこそ、大声で怒ってしまった後にどう子供に対してフォローするかが、いい叱り方になるかならないかのポイントになります。
感情的に怒らない
子供に怒る理由の大半は、「不安」からくるものです。
子供に対しての怒りの感情をひもとくと、子供に何かあったらどうしよう。とか、周りに迷惑になっているのにどうしよう。といった不安から、子供に対して感情的に怒ってしまいがちです。
上記の「大声で怒るだけ」でも説明した通り、感情だけで叱っても何も効果はありません。
なので、感情的に怒ってしまっても、その後に子供に怒られている理由を考えさせる事を意識する必要があります。
大勢の前で怒り続けない
「大勢の前で怒らない」というのが一般的ないけない叱り方の様ですが、そうはいってられないのが育児というもの。
人前でも、やっちゃいけない事をやってしまったらそりゃ叱りたくもなります。
ですが、単純な話、人がいるのに親の私たちがぎゃーぎゃー怒って子供も泣いてとなったら、周りの人に迷惑ですよね(汗)
なので、周りに人がいる時に怒ってしまった場合、そこで怒り続けるのではなく、別の場所に移動する様にしましょう。
場所を移動すると、子供も親も気持ちが切り替わりやすくなるので、落ち着いて子供になんでそういうことをしたのかなどを聞く事が出来、考えさせる事が出来ます。
お父さんとお母さん両方で叱らない
これは、 絶対に守るべき事 です。
大好きなお父さん、お母さんの両方から怒られてしまうと、子供は逃げ場がなくなってしまいます。
逃げ場なんていらない!というお父さん、お母さんもいらっしゃると思いますが、それは自分たち親の考えを子供に押し付けているだけになってしまうと思います。
「物事に対して考える力」がまだ育っていない状態で、フォローも何もない状態に追い込んでしまう必要がありますでしょうか?
だからこそ、どちらかが子供に対して怒っている場合は、片方は子供側に立って考え、考えさせ、子供の自立のフォローをしていく事が大切で、効果的な叱り方だと私は思います。
まとめ
子供を叱るというのは、子供を自立に導くための手段です。
自分で自分の事や、物事の良し悪しを考える力をつけてもらう事が育児の大きな目的の一つですので、叱るときはイライラしてストレスに感じる事がほとんどですが、そこも子供の成長のチャンスと考えてみるのはどうでしょうか?
◆文: ヒミツさん(GTMスタッフ)