ゲームが原因のトラブルを避ける為に~親子で決めたいルール作り
「ゲームは目に良くない」
「ゲームばかりやって勉強しない」
「ゲームは不健康な遊びのような気がする」
子どもだけじゃなく、大人だって熱中してしまうのがゲーム。
手軽に遊べて、奥が深くおもしろいものが多いので、ついついハマっていつの間にか夜更かししちゃったりする時も…。
しかし、どんな遊びでも「ルール」を作ることが重要です。
ちゃんとルールを決めておかないと、思わぬトラブルになってしまう事も…。
ここでは、子どもが特に夢中になってしまいやすい「ゲーム」をする上での、大切なルール作りについてご紹介します。
ゲームの置き場所や時間のルール作りが大切
まず最初に、子どもが「ゲームをやる時間」を決めてしまいましょう。
子どもからすると、「やってみたこともないのに、時間を勝手に決められても…」という不満があるかも知れません。
それでも、与えられた時間内にやりたい事をやるというのを教えるのには絶対に必要です。
一緒にゲームを楽しんでみるのもあり。
どうしても決められない…というような事であれば、一緒にやってみるのもありです。
どんな内容のゲームで、だいたいどれくらいやればそこそこ満足できるものなのかを把握するきっかけにもなります。
「ゲームは良くないもの」と頭ごなしに決めつけてしまうのではなく、一緒に遊んでどんなものなのかを理解することも必要です。
ただ、自分がのめり込みすぎて、時間を過ぎてしまったり、延長してしまうのは絶対に止めましょう。
次回から、100%子どもが真似します。
ゲームの置き場所にもひと工夫
時間についてもそうですが、置く場所についてもゲームをやる時のルールとして決めておきたい項目です。
自分の物だからと自分の部屋に持って行ってしまい、ついついゲームをやってしまうというパターンも少なくありません。
それが約束した以外の時間帯になると、親子間のトラブルの原因にもなります。
一番ベストなのは、「リビング」にゲームを置くことをルール付ける事。
家族の目が行き届きやすい場所に置くことで、「こっそり」や「隠れて」のゲームは難しくなります。
誘惑を遠ざけてあげることも大事なポイントになります。
ちょっとびっくり!実際にあったゲームのトラブル
テレビゲームのソフトは、一つで長く遊べるものが多いので、コストパフォーマンスに優れていますが、新品であれば結構高価なもの。
だからこそ、その取扱いには注意が必要です。
子どもの持っているゲームソフトの種類を時々チェックしてみることも忘れないようにしましょう。
子どもは意外と簡単にこのソフトの貸し借りをする傾向にあるようで、それが後々大きなトラブルに発展する可能性も否定できません。
「貸し借り」でソフトを…!?
これは、GTMスタッフの「ぐっさん」さんが実際に体験した話だそうですが、小学校高学年の頃、近所の友達にゲームソフトを貸していた時に、知らぬ間にゲームショップで貸したゲームを売られてしまっていたそうです。
※まったく知らなかったのですが、親の同意書と身分証明書(健康保険証)があれば、小学生でもゲームソフトを売れてしまうそうです。
たまたま、その近所の友達のお兄さんが、売られてしまったその日にそのゲームショップにいて、自分の弟がゲームを売っている事をご両親に話した事で、そこで発覚し、後日、「ぐっさん」さんは売られたソフトの定価以上のお金をもらって事なきを得たそうです。
ただ、盗まれた当本人の「ぐっさん」さんは、その話を聞くまで ソフトを貸していた事すら忘れていた そうで、むしろ「お金もらえてラッキー!!」ぐらいに思っていたようですが…(苦笑)
「ゲームを与えない」のが良いことだとは限らない
私の周りにも実際に「ゲームには何のメリットもないので、子どもには与えてません」というご家庭がありました。
ただ、そこのお子さんは友達の家に遊びに行くと、ゲームを借りてひたすら没頭。
誰にも譲らないばかりか、みんなで外に遊びに行こうということになっても、友達の家でひとり残ってゲームをしていたこともありました。
その事実を親御さんが知ったのは、かなり時間が経ってからのことで、同級生の保護者から担任に苦情が入って伝わったそうです。
ゲームを与えていないことが正しいのかどうかは別として、親の目が届かない所では規制も難しくなり、その反動で一層強い執着心が生まれる可能性もあるので注意が必要です。
ルールを守って楽しく遊ぶ
近くに遊べるような公園がなかったり、子どもをターゲットにした犯罪が後を絶たなかったりと子どもを取り巻く環境が悪化しつつある現代。
ゲームは屋内で手軽に遊べるため、小学生にとっては必須アイテムと言っても過言ではないでしょう。
「ゲームをやっているとキリがなくなり、勉強や読書などが手に付かなくて困る」と言う保護者の声も聞かれますが、悪いのはゲームではありません。
ゲームに没頭させてしまう環境を作ってしまっているのが悪いのです。
ゲームでも読書でも勉強でもなんでも、興味を持ってやりたい!と思う事は全て「趣味」です。
その事を踏まえ、まずはゲームをする上で、「親子でしっかりとしたルール作りをすること」を心がけて、ルールを守って、楽しく遊ぶ方法を伝えていけるようにしましょう。
◆文:Nさん(外部ライター)